トランス脂肪酸てほんとに悪いの?
こんにちは!
虎ノ門駅からすぐのパーソナルスタジオ、
studio Fitの栄養士、ERIです。
保育園の栄養士をしていた時、栄養に関心を持ってくださる保護者の方が多くいらっしゃいました。
その方たちから、トランス脂肪酸をやめてほしいというお問合せがありました。
私自身の知識が浅かったので、調べて対応させていただきました。
保育園でもトランス脂肪酸のものはマーガリンだけで年に2~3回おやつのケーキに使われるくらいでした。
ほかのケーキはバターを使用してました。この経験をもとにトランス脂肪酸についてお伝えしたいとおもいます。
トランス脂肪酸は加工によって作られます。
マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングに入っている事が多いです。
それらを使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などに、含まれているものがあります。
トランス脂肪酸については、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。トランス脂肪酸を多くとりすぎると心臓病のリスクが高まることが示されています。という研究結果があります。
ですが、これらの研究の多くは、欧米人(脂質をとる量が多く、その結果としてトランス脂肪酸をとる量が多い)
を対象としたものであり、脂質をとる量が少ない日本人の場合にも同じ影響があるのか明らかではありません。
まず、脂質(トランス脂肪酸含む)は三大栄養素の一つであり、少なすぎると健康リスクが高まります。
また、とりすぎた場合は肥満などになりやすくなります。そのため、世界保健機関(WHO)は、脂質の中にある脂肪酸について、
食品からとる量の基準を定めています。その中でもトランス脂肪酸の摂取量を
一日の総エネルギー摂取量の1%よりも少なくするよう勧告をしています。
この1%に相当するトランス脂肪酸の量は約2グラムです。
「日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量はエネルギー比0.5%未満です。
通常の食生活では健康への影響は小さいと考えられる。」と結論しています。
0.5%未満ですのでトランス脂肪酸の量は約1グラム以下です。
この情報を得てからまず考えてほしいのが日本人と欧米人の違いについてです。
身体の大きさはどうでしょう?
日本人が小さいのに対して、欧米人は大きいですよね。
そのため、食べるものも違います。クッキー1枚の大きさを想像してみてください、、、。
日本と欧米のものが想像できましたか?
その大きさの違いがその中に含まれているトランス脂肪酸の摂取量の違いだと考えればわかりやすいでしょう。
欧米では、トランス脂肪酸の摂取量が日本の5倍以上の量(一日約5グラム以上)になります。
欧米の人が食べるチョコレート・スコーン・ケーキ・アイスクリームとでは、一つとっても含まれる脂質の量が違います。
もちろん、現代の日本人の食卓はとても進んできたので、従来の和食中心な食事の方もいれば、洋食中心の方もいます。
平均して和洋折衷の人だとしても、欧米人と比較すると圧倒的に、トランス脂肪酸を摂る機会が少ないのです。
毎日パンやケーキを食べている方は多くなることがあります。
しかし、日本人がトランス脂肪酸を摂るには、マーガリンを使う時くらいです。
このことから国が厳しく規制をしなくても、国際基準で決められているトランス脂肪酸の摂取量を、
ほとんどの人が下回っており、日食生活の中でトランス脂肪酸だけを注意する必要はないのです。
ですので、保育園でのマーガリンの量も頻繁なものでなく基準値を下回っているため、過度に心配をする必要はありません。
健康な食生活を送るためには、トランス脂肪酸という食品中の一成分だけに注目するのだけではなく、
日本人がとりすぎの傾向にあり、生活習慣病のリスクを高めることがある脂質や塩分を控えることを優先すべきとだと感じました。
日本では、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量が、年々減っています。
国が規制をすることがないため、心配をしている人もいますが、各メーカーではしっかりと改良をしているそうです。
市販されている、マーガリンのトランス脂肪酸含有量は、かなり少なくなっていて、海外のトランス脂肪酸フリーと
明記しているマーガリンと比較しても、遜色ないようです。
消費者の意識が高くなれば、自然と日本の商品が良い方へ開発されます。
いずれはトランス脂肪酸を含まないマーガリンが、開発されるかもしれませんね。楽しみです。
ここまで長い文章を読んでくださりありがとうございます。
また、おまちしております~♪
参考文献:農林水産省のホームページ
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